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■注意
前回と今回の話は相場経験の浅い方にはやや難解です。
基礎の内容には必要のない世界観の話かもしれませんので
よく分からない場合は、無視していただいて結構です。
こういう概念を知っておくと、捉え方のイメージが広がるよ
という感じなので実際のトレードにすぐ直結するものでもありません。
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お疲れ様です、野田です。
前回は「対称理論」についての内容を配信しました。
安値と高値の対称関係を知っていると
ラインを引く際の視点
値動きを捉える視点
など事前にラインを選択する際の
視点などをを補うことができる、という感じでしたね。
そして、今回はその対称関係の話を
さらに一歩進んで見ていき
「ターン」という概念についてお伝えします。
この「ターン」という概念は
ダウ理論でも同じような話は説いてあったりしますが
「ターン」という概念は少し捉え方に
視点の幅を持たせた見方になります。
前回の「平行対称」「交差対称」
今回の「ターン」
余裕があれば是非今回の話までの内容を
抑えて訓練できるようにしていきましょうね。
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☆☆今回の内容に関するおさらい☆☆
1)ダウ理論
トレンドの定義化
判断方法について説いている理論
ザックリ簡素化すると
「安値と高値の推移に注目しろ」という理論
2)小ダウと大ダウ
・安値と高値を大きく捉える視点が「大ダウ」
・安値と高値を小さく捉える視点が「小ダウ」
※中ダウという概念もありますが難しいので
また機会があれば説明します。
3)対称理論
・ラインは「対称」部分を意識して引く
※無理やり「安値→高値「高値→安値」のような
部分でトレンドラインを引かないこと
・相場の動きは《安値→高値→安値→高値》のように
あるサイクルから成り立ち推移している
・ある安値と高値はお互いに
「対称」関係になっていることが多い
この法則性に気が付いていると
ラインを引く前段階の視点が定めやすくなる
おさらいは以上です!
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さて、では早速今回の「ターン」の話に移りましょう。
前回までは、平行の関係にある安値と高値の「平行対称点」
交差(反転)の関係にある安値と高値の「交差対称点」
この対称関係の説明までしていましたね。
そして、今回の「ターン」にも対称関係は存在してます。
平行、交差対称「点」という安値や高値の関係ではなく
「ターン」というザックリした捉え方です。
この概念のイメージは
ダウ理論では「トレンドの3つの局面」
この辺りと密接した概念になります。
ただし、ダウ理論もトレンドの局面と
価格のサイクル性については説いているのですが
何故そのようなトレンドを形成するのか
サイクルを形成するのか、という部分まで解釈がありません。
と言いますか、現在残っている我々が知る範囲では
理論を提唱している偉人たちのそう考えるに至った
過程やアプローチ方法までが分かりません。
そのため、それらを全てすっ飛ばした結果の
「○○論」という削ぎ落された部分しか知り得ない、という感じですね。
そこで、「ターン」という概念も知っておくと
価格推移のサイクル、安値と高値の形成の仕方、が
何故そのように行われるのかという部分に着目して
考えられる思考回路が身に着けられるようになります。
下記でも説明はしていますが
この話にリンクしている動画が過去の収録分で
ありましたので折角なので添付しておきますね。
まずはザックリ下記の説明を
ご覧いただいてから動画をご視聴してみてください。
イメージがよりしやすくなると思います。
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【動画講義A】対称理論《ターン》
閲覧pass「left right turn」
※サイトの「対称理論」の項目内にある
「ターン」というページにも載っています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
過去のweb勉強会で扱った時の収録も
ついでなので貼っておきます。
「web勉強会(基礎編)」のリンク先にも保管してあります。
【基礎ライン勉強会】2020-9-26
→ https://vimeo.com/462975163
閲覧pass【0926】
動画内の「41:07」から【ターン】の概念について扱っています。
また、【フィールド】という概念についても話しています。
★ターンとフィ—ルドの違い(図)
⇒ http://nodashiki-fx.info/cyfons/cf/4b7kf
こちらは前述の勉強会中に
僕が図を描写したながら解説していたチャートを
会員の萩原さんが綺麗にまとめてくださいました。
マジでありがたいです。
c)ターン
【安値と高値のサイクルを捉える対称関係】
・高値と安値が切り下げているターンを
「左のターン」とすると
安値と高値が切り上げてくるターンを
「右のターン」と想定する
・安値と高値がが切り上げているターンを
「左のターン」とすると
高値と安値が切り下げてくるターンを
「右のターン」と想定する
このようなイメージで
「左」と「右」のターンで切り分けて捉えます。
安値と高値のリズムが変化するまでは
そこまで1つのターンとして捉えるという訳ですね。
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ダウ理論ではトレンドを3つの局面に
分けて説いていますが
レンジの時もこの「ターン」は存在します。
レンジの時も安値と高値の
形成リズムは若干変化しているので
細かくターンを区切ることもできます。
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例えば、下降トレンド中に形成された
高値と安値の切り下げのターンが続いていたとします。
そして、その後徐々に安値の
切り下げ方が弱くなっていき
直前の高値に対して
切り上げようとする動きが発生してきた場合
そこは既に小ダウ目線では
上昇トレンドになる可能性を秘めた動きとも捉えられますし
次に形成する安値も
切り上げてくる可能性も出てきますよね。
ダウ理論では、下降トレンドの最終局面
上昇トレンドの始まる局面で
のタイミングに当たるイメージです。
これを「ターン」という概念で切り分けた場合
以下の様なイメージで捉えます。
・高値と安値の切り下げのターン(左のターン)
・高値を切り上げる可能性のある(or 切り上げている)
ターン(右のターン)
※この場合だと小ダウ目線でも
まだ安値が切り上げていない場合もある
こんな感じの局面ですね。
このターンをどこで区切るかも
結構主観が入りますので
絶対こうだ、とも言いづらいですが
直前の高値なり安値の推移から
変化が見られる推移を発見できるくらいから
ターンが切り替わってくる可能性が出てきている??
と疑える感じです。
始めは小ダウ目線で
その変化の予兆がでる程度なので
大ダウ目線ではトレンドの変化は全く見られません。
(安値と高値の推移に変化なし)
このイメージだと、ダウ理論で言いますと
下降トレンドの最終局面っぽいタイミングになりますが
小ダウ目線でも次に形成する
安値が切り上げ失敗になりますと
普通に大ダウ目線の
下降トレンドが続行していき
下降トレンドが延長していく場合もあり得ます。
小ダウ目線で変化が出るかも?
という予兆を捉えているわけなので
こういう時も全然ありますよ。
ご注意いただきたいのは
小ダウ目線で「左のターン」「右のターン」という
対称関係になってきたとしても
必ずしも「左のターン」に対して「右のターン」が
反対のトレンドの動きをしてくるわけでもない、というわけです。
さて、一旦整理します。
「ターン」には以下の様な対称関係になっている時が多いです。
■ターンの「否定」
・左のターンが下降トレンド
右のターンが上昇トレンド
左のターンで形成していた
高値と安値の切り下げリズムを
右のターンで高値の切り上げ
→安値の切り上げというリズムで否定してくる
→【左のターンの「否定」】
この例ですと、小ダウか大ダウかで
全体のシチュエーションが違ったりはしますが
直前で高値と安値の切り下げの
リズムが続いているという場合ですね。
それを「左のターン」と見なした場合
その動きに対して直近形成した高値を
上にブレイクしてくるような動きが出てきますと
まずは小ダウ目線で上昇基調に変化するかも??
という期待で買ってくるプレイヤーが出現してきます。
その小ダウ目線の買いプレイヤーが実際できてきますと
次に形成する安値が直近最安値に対して
切り上げる形で形成してきます。
こうなりますと、おそらく状況としては
「高値の切り上げ → 安値の切り上げ」という状況が
小ダウ目線の小さい世界観で捉えられるようになります。
ということは、もしかするとこの後も
高値と安値の切り上げのターンがしばらく続いて
左のターンで形成していた
高値と安値の切り下げのリズムを徐々に崩して
完全に上昇トレンドに切り替わる可能性が出てきますね。
これが【左のターンの否定】です。
右側のターンで左のターンのトレンドを
否定する動きになる、というイメージです。
■ターンの「続伸(復活」
ターンの話をしますと
前述通り左のターンの否定ばかり
イメージしてしまう方が多いのですが
実際否定する動きばかりでもありません。
小ダウ目線では確かに一時下降トレンドから
上昇トレンドに切り替わるかもしれませんが
それはあくまでも小ダウ目線の話で
大ダウ目線では状況が違います。
小ダウ目線で高値と安値の切り上げていたとしても
大ダウ目線のプレイヤーが売りで待ち構えているいると
そこのタイミングでドンパチが始まり
もしかすると大ダウ目線の売りのプレイヤーが勝って
その後、小ダウ目線の売りに変化
→ 大ダウ目線の売りの継続(復活)
という流れにも成り得ます。
なので、左のターンの否定が
右のターンというばかりではなく
その後どこかで左のターンの本来のトレンドに
戻っていく状況も想定できてないといけません。
ここでも小ダウと大ダウの観点が
かなり必要になってきます。
本当はこの「ターン」の話でも
まだまだお伝えしたいことがあるのですが
初めて聞く方には難しい内容ではありますし
今回はここまでとしておきます。
またタイミングを見て
ターンと対称関係の内容を扱います。
それでは今回は以上となります。
ありがとうございました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆今回のおさらい☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・対称には「ターン」の概念もある
・安値と高値のサイクルを捉える対称関係
・安値と高値の切り下げ(切り上げ)のリズムが続く限り
1つのターンとして捉える
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